教授コラム Vol.7「プロフェッショナルの語源」
皆さんはプロの語源をしっているでしょうか。
Professionalismという言葉が良く使われますが、Professという動詞から来ているようです。
この言葉の意味するところは神の前で宣誓するということだそうです。
とくに専門性の高い、宗教家や法律家、そして医師はその行動が倫理的に正しいかとうか専門性が高いがゆえに簡単には判定できない。したがって、怪しいことはしないと神に誓うことが求められたという挿話からきているそうです。
アメリカ外科学会にはcode of professional conduct(プロフェッショナルとしての行動規範)が定められていますので紹介しますね。
最後のTrust is bult brick by brickはいい言葉ですね。
brickというのはレンガのひとつを表しているようです。
American College of Surgeons Code of Professional Conduct
During the continuum of the preoperative, intraoperative, and postoperative care surgeons have the responsibility to:
- Serve as effective advocates for our patients' needs.
(患者さんのニーズに効果的に応えること)
- Disclose therapeutic options including their risks and benefits.
(治療法の提示に際してはそのリスクと利益をすべて開示すること。)
- Disclose and resolve any conflict of interest that might influence the decisions of care.
(治療に影響するかもしれない利益相反は開示し、解決すること。)
- Be sensitive and respectful of patients, understanding their vulnerability during the perioperative period.
(患者さんの周術期の精神的な不安定さを理解して、患者さんには鋭敏かつ敬意をもって接すること。)
- Trust is integral to the practice of surgery.
(信頼は外科診療に不可欠である。)
- The Code of Professional Conduct clarifies the relationship between the surgical profession and the society it serves. This is often referred to as a social contract.
(プロフェッショナルとしての行動規範は外科のプロ意識と社会の関係を改善する。これはしばしば社会との契約として言及される。)
- For patients the code of professional conduct crystallizes the commitment of the surgical community toward individual patients and their communities.
(プロフェッショナルとしての行動規範は個々の患者さんやその集団への外科医の集団の責務を実現する。)
- Trust is built brick by brick.
(信頼はれんがを一つ一つ積むようにしか得られない。)