令和元年9月27日~10月1日にスペイン・バルセロナ(Fira Barcelona Gran via)で開催された「ESMO2019」に参加させていただきました。群馬大学肝胆膵外科からは、山中崇弘がポスター発表させていただきました。群馬大学呼吸器外科の中澤世識先生は、ESMO/JSCO Fellowship Program 2019に選抜され、参加されました。
27日の開会式から参加しました。「Today’s science is tomorrow’s medicine」という言葉が語られ、自分も明日の医療に結び付くような研究をしたいと改めて感じました。28日には大学院での研究成果「肝内胆管癌における癌関連線維芽細胞を標的とした治療の開発」をポスター発表させていただきました。ボローニャ大学Giovanni Brandi先生(ESMO2019 Scientific Committee)に研究を褒めていただき、後日ポスターを送らせていただきました。その他にも「本研究を膵癌でも検討した方がよい」、「標準治療と治療効果を比較してみるのはどうか」など、多くの方々に意見をいただき、今後の当科の研究に活かしていきたいと思います。
バルセロナ滞在中に、アントニ・ガウディの作品「サクラダファミリア」の観光ができました。美しい建築様式と様々な意味のこめられた彫刻や装飾に魅了されました。特に、サクラダファミリアの入場口「生誕のファサード」は、イエスの誕生の祝福を意味し、人々や植物が繊細に彫刻されており、印象的でした。サクラダファミリアは、現在も建築途中であり、2026年に完成予定ということで、また進化していくのが楽しみです。また現地ではブケリエ市場の海鮮料理や、スペイン料理で有名なパエリアも経験できました。
ESMO2019は自分にとって初めての国際学会参加であり、貴重な経験をさせて頂きました。今回得た経験を今後の診療や研究に活かしていきたいと思います。最後になりますが、日頃よりご指導いただき、今回このような機会を与えて頂いた調 教授、肝胆膵外科の皆様に心より感謝申し上げます。
山中崇弘