平成29年12月2日、東京の海運クラブにて、第347回の例会を主催させていただきました。
本例会を開催するに当たりまして支部長の峯 徹哉先生を始め多くの幹事の先生方、専修医・研修医セッションの評価者の先生方、司会の先生方にはお世話になりました。心より感謝をいたします。
本例会では100題という多くの演題を賜りましたことにまず御礼を申し上げます。本例会が若手医師の消化器病学教育に重要な役割を果たせるようにとの思いから、群馬県の専門医制度の指導責任者の皆様にお声掛けをしたところ、20題を越える演題を登録していただきました。指導責任者の先生方のご高配によって群馬県の若手の消化器病医を志す医師の育成、教育という面で大きな意義があったのではないかと考えております。ありがとうございました。全体では研修医33名、専修医33名の先生方にご発表いただきました。みなさん一生懸命準備され、質疑応答もしっかりしていたことに感心しました。とくに、群馬県下で働く群馬大学医学部付属病院消化器・肝臓内科の吉成夫希子先生と公立藤岡総合病院外科の村主 遼先生が専修医奨励賞を受賞されたことはとてもうれしく思いました。
日本消化器病学会では女性の消化器専門医の活躍を支援し、様々な面で登用を推奨しているとのこと、今回、幹事の先生方に女性の座長のご推薦をお願いしたところ、13名(45%)に及ぶ女性の司会者のご推薦をいただき、司会をしていただきました。
特別講演では東京女子医大の消化器病センター教授の江川裕人先生に肝移植についてご講演をいただきました。江川先生は京都大学時代から肝移植一筋に歩まれてきた我が国のトップリーダーです。我が国の肝移植の現状と今後の展望を先生自らのデータを基にお話をいただきました。
ランチョンセミナーでは東京医科歯科大学の朝比奈康浩先生にポスト肝炎ウイルス時代の肝臓診療について講演をしていただきました。C型肝炎が直る時代にSVR後の肝発癌などの今日的な問題について最新のデータを駆使して、お話いただきました。また、私が九州大学に在任中からたいへんお世話になってきた長崎医療センターの八橋 弘先生に司会をいただきました。
企画として最新のエコーを用いたハンズオンセミナーを東芝メディカルシステムの共催で行いました。新たな試みとして中心静脈穿刺、カテーテル留置のCVCトレーニングブースを開催しました。本学会の群馬県の幹事の浅尾高行先生は安全な超音波ガイド下の中心静脈穿刺に画期的な方法を開発されました。群馬大学の金本匡史先生、田中和美先生のご協力を得て、CVCトレーニングブースが開催され、多くの先生方が参加され、大好評でした。
参加者は一般374名、評議員183名と計554名で、多数の参加をいただきました。ご参加いただき、ありがとうございました。
主催者として、会の運営にみんな心を一つにして一生懸命取り組めたのではないかと思います。特に事務局長をつとめてくれた新木健一郎先生、ご苦労様でした!ありがとう。
(文責 調)
皆さん、色々な場面で活躍されました。