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活動記録

日本肝胆膵外科学会 修練施設再認定 上毛新聞に掲載されました

群馬大学外科診療センター肝胆膵外科 日本肝胆膵外科学会修練施設Aの再認定について

この度、群馬大学の「日本肝胆膵外科学会修練施設Aの再認定」が承認されましたことをご報告申し上げます。
群馬大学におきましては一連の医療事故をうけて2015年4月24日に修練施設の認定取り消しの処分を受けておりました。本年1月、昨年1年間の日本肝胆膵外科学会認定高難度肝胆膵外科手術67例の報告、改善報告書などの資料を添えて再申請を行っておりました。
以下、平成29年6月7日(木)、パシフィコ横浜で行われました平成29年度社員総会におきまして修練施設再認定審査結果について、高度技能専門医制度委員会の担当理事よりのご報告がありました。
「以前に、修練施設認定されていたが、更新できなかった施設や認定取り消しとなっていた施設のうち3施設から再認定申請があったため、審査が行われました。
なお、3施設のうち、1施設は以前修練にふさわしくないとして認定取り消しを行った施設です。この施設は群馬大学でありますが、改善報告書などの資料の提出の上、不適当とされた状況に対して適切な改善策が図られ、確実に実施されているか確認するため、サイトビジットを行いました。その結果、医療安全に関する改善はほぼ完璧であること、きわめて質の高い手術と周術期管理およびガバナンス体制が構築されていることが確認されました。また、術後成績もきわめて良好でした。したがって、再認定として問題ないと判断しました。ただし、大きな社会的問題になり認定取り消しを行った点を鑑み、2年間のモニタリングを条件といたします。」とのことでした。
この結果、条件付きではありますが、群馬大学は「高難度の手術をより安全かつ確実に行うことができる外科医を育てる」修練施設として再認定されました。肝胆膵外科医を目指す若い外科医を育成する体制が整ったと考えます。
このような結果となりましたのも、ひとえに厳しい状況の中でも患者さんを群馬大学にご紹介いただいた紹介医の先生方のご厚情と患者さんたちが私達を信頼して治療を受けていただいたお蔭と心より感謝を申し上げます。また、日本肝胆膵外科学会の皆様にも再認定の道筋を作っていただき、詳細な調査、そしてご判断をいただきましたことに心より感謝を申し上げます。さらにはこのような成績を評価していただきましたのも、病院・医学部の執行部の先生方はもちろんのこと、消化器・肝臓内科、核医学・画像診断部、放射線治療、麻酔科、ICU、感染制御部、病理診断部、リハビリやNSTの先生方、皆さん、各部署の看護師さんたちなどの献身的なご協力がなければありえませんでした。本来ならば拝眉の上、先生方、患者さんお一人お一人に御礼を申し上げるべきところ、まずはホームページにてご報告を申し上げます。
ただ、私達は日々侵襲の大きな治療を行っています。ご高齢や身体合併症をもたれた患者さんも多くおられます。術後合併症も根絶できているわけではありません。その中でも、患者さんお一人お一人の期待に少しでもお答えできるように日々努力をしてまいります。結果として今回お与えいただいた機会を無にすることなく、更なる信頼回復に向けて前進できるよう全力を尽くす所存です。
皆様におかれましては今後ともどうぞご指導、ご鞭撻を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。

群馬大学外科診療センター
肝胆膵外科一同